やっぱり刑務官は辛い。。。
刑務官の仕事が辛すぎる、面白くない、退屈すぎる、そして、辞めたいと考えている、そこのあなた。
何を隠そう、僕は実は元刑務官です。
なので、刑務官の辛さは痛いほどよくわかります。
元刑務官だからこそ、的確なアドバイスはできると思うので、すっ飛ばさずに読んでいただけたら嬉しいです。
ちなみに、今読んでおられるあなたは、今、看守さんですか、それとも看守部長さんですか?
それとも、統括以上の幹部職員さんですか?(幹部さん、大変ですよね。。。)
僕は、中等科の試験を合格して、その後、高等科という試験を何度も受けるように勧められ、一応、受けることにはしていましたが、受かりたくなかったので、ほとんど勉強しませんでした(笑)
受かると大変そうだったので。。。
刑務官の仕事って、社会に必要不可欠なお仕事ですけど、とにかくストレスが多く、大変なんですよね。。。
特に、人との接触によるストレスがハンパない。。。
受刑者の対応に追われて、多忙でとても辛いこともあるでしょう。。。
刑務官をすぐにでも辞めた方がいい人
刑務官をすぐにでも辞めた方がいい人と、一度考え直すか計画をちゃんと練った上で辞めた方がいい人がいると思います。
ここでは、今後の自分の人生のためにも刑務官を辞めた方が充実するであろう人を紹介します。
精神的にどうしても継続が無理な人
こういう方は本当に無理をなさらないで欲しいです。
まずは、転勤などの希望を伝えたり、配置転換の希望を出してもいいと思います。
ご家族、友人のためにも、まずはご自身を大切にしてください。
僕の元同僚もこれで精神的に参ってしまって、結局、板挟みとなってしまい、次のステージになかなかすすめなくて、時間を無駄にしてしまったのです。
また、この段階にまで来ると、家に帰ってから、何もする気が起きずに、悩み事ばかり考えてしまって、何も対策を立てられない日々が続いてしまうので、僕的には、非常に危険な状態だと思っています。
なので、そうなってしまってる人は、相談できる人に理解してもらって、ライフプランを立て直した方がいいでしょう。
若くて、目標ができつつある人
まだ、漠然とでも、目標ができつつあって、かつ、若い人であれば、躊躇う必要はないと思います。
僕の周りには、結局ズルズルと続けてしまって、機会を逃してしまった人も少なくありません。
僕の場合ですが、若くはなかったですが、明確な目標は持っていたので、なんのためらいもなく、辞めました。
ただ、目標に関しては、若ささえあれば、必ずしも明確である必要性はないので、漠然とでもいいから目標がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
待っているだけでは自分の望む未来は手に入りません。
住む家に困らない人
個人的には、刑務官を辞めて官舎を去ったとしても住む家に困らない人は挑戦すべきだと思います。
生活費の中で住居の家賃の占める割合が大きい人も少なくないと思いますが、その心配がない人で、目標ができつつある人は挑戦していいと思います。
やはり、挑戦しなかったことの後悔は、人生全般をみた時に意外と大きいです。特に刑務官人生を無難に終えた時のことを想像してみてください。
きっと、挑戦しておけば良かったという後悔が生まれるはずです。
刑務官を辞めることに慎重になった方がいい人
刑務官をずっと続けた方がいいとはなかなか言えませんが、少し、自分のライフプランについて考えてから動き出した方がいい方もいると思います。
実際、刑務官を辞めて生活が立ち行かなくなってもダメなので、次の人は、一度立ち止まって考えた上で、次のステップを考えてもいいかもしれません。
ちなみに、僕も辞めたい時期は早い段階で来てましたけど、今となっては、やはり、じっくり考える期間があって良かったと思っています。
とにかく楽がしたいだけの人
とにかく楽がしたいだけで、何もやりたいことがないという人は、少し慎重になった方がいいかもしれません。
「楽」の定義は人それぞれだと思いますが、楽さを求め出すとドツボにハマっていきます。
「この工場はいやだ〜」と言って、作業拒否を繰り返す人いませんでしたか?そういう人はあまり社会復帰に向けた充実した受刑生活を送っていないはずです。
また、民間企業に行くと言っても、それなりの給料をもらって楽なところは基本的にはないと思っていいです。刑務官は、なんだかんだ言って、お給料はかなり良いと思いますし、普通の生活をするには十分だと思います。
また、景気にも全く左右されませんし、年間休日も多い方だし、一度踏み止まってもいいかもしれません。
怠けたいという理由での転職はお勧めしません。
巨額のローンを組んでいる人
例えば、巨額の住宅ローンを組んでいて、まだまだ未返済の段階では、慎重になりましょう。
信用を失うことにもなるし、民間企業に転職したとして、返済に苦しむことが予想されるのであれば、一旦考え直しましょう。
返済の目処が立つまでは、資格取得して、さらに所得が上がる場合を除き、突発的な感情では動かない方がいいと思います。
ただ、これらの目処が立ち、いつでも行動できる準備が整えば、もう躊躇うことはありません。自分のやりたいことに向かって進んで行きましょう!
刑務官が漠然とイヤというだけで、目標は何もない人
刑務官を続けることが、ただ漠然とイヤというだけで、そこまで困ってない上に、目標も何もないという人は、せめて、自分のやりたいことが決まってからでも遅くはないと思います。
まだ、差し迫って、危機が迫ってなければ、一旦落ち着いて考えた方がいいでしょう。
なので、家に帰ってからでも、刑務官を辞めてからのライフプランについて考える余裕のある人は、少しずつでも考えていくといいと思います。
どうしても刑務官を辞めたい人、まずはこれを試してみよう
刑務官を辞めたくて仕方がないけど、まだ、ほんの少しだけ未練があるのなら、次のことをすると、もしかしたら、辞めずに問題が解決するかもしれません。
やはり、国家公務員ということで、少なからず、ためらいはありますよね。
考え方は人それぞれなので、辞めたいけど、まだ、もう少し考え直したいとしても僕はそれもアリだと思います。
要は、今読んで下さっているあなたが幸せならそれでいいということです。
まずは内緒で配置・統括に相談
まだ、少し気持ちに余裕があれば、一度上司に相談してみるといいと思います。
でも、いきなり、首席や部長に相談するのではなく、まずは、一番近い上司から相談するようにしましょう。
もし、今あなたが夜勤者であれば、まずは夜勤監督、配置主任などに相談しましょう。もしかしたら、配置転換を検討してくれるかもしれません。
ちなみに僕の同僚で、上司との相談を重ねて別の施設に転勤となりましたが、そこでの水が合っていたようで、楽しく仕事ができているようでした。
一時凌ぎ程度かもしれないけど、その間に新たなステージへの準備をしておくのもいいと思います。
転職サイトなどを見て進路を決める
これは、世の中にどんな仕事があって、どんな人材が求められているのかを把握するために必要です。
もし、気になる仕事がある場合、何が必要なのかを把握して、必要なスキルを取得するための勉強を始めるために活用してもいいと思います。
それがあなたの新たなステージへの近道となるでしょう。転職サイトでの求人を探すのも、可能な限り、毎日確認しておきましょう。
いざという時のための自分の逃げ道を平時の時に用意しておくのです。
必要なスキルを日頃から身につけておくだけで、本当に自分が辞めたくなった時に、そのスキルがあなたを助けてくれるようになります。
刑務官の身分を残したまま他省庁への出向のチャンスを探る
刑務官は、その身分を保持したまま、他省庁への出向や、他職種を経験できるお仕事であることをご存知ですか?
僕は、刑務官を辞める前に幾つかの職種を経験したので、一度それをおすすめしたいです。
刑務官は、塀の中での仕事が全てではなく、たとえば、外務省や入国管理庁への出向も可能なので、それらを経験して、キャリアを積んでいくのもいいと思います。
他職種だと刑務官特有の悩みだって解決するし、人間関係だって一度リセットされるので、気分転換にももってこいの制度です。下記リンクで詳しく説明していますので、興味がおありであれば、ぜひ読んでみてください。
法務教官などの別の公務員を目指してみる
若い世代だと、別の公務員。
やはり公務員は安定してるからっていう理由で、公務員にこだわる人は多いようです。
自治体職員や別の国家公務員としてのキャリアをスタートする人も少なくありません。
ただし、これを目指すには、「若さ」と中途採用の狭き門でも突破してやるという強い意志がないと無理です。なお、再チャレンジ枠は、非常に狭き門です。
ただ、法務教官を狙う人も少なくありません。法務教官は、処遇の対象が大人ではなく、少年が対象になるので、刑務官ほどのストレスはないと言われています。
しかし、僕も法務教官は経験したことがありますが、刑務官とは違った苦労も多いです。少年たちに対して、授業や体育などなど、学校の先生と同じようなことが求められます。
こういう授業形式が好きという方には向いているかもしれませんが、話すのが苦手な方にとっては、ちょっと厳しい職場かもしれませんね。
資格を活かした仕事(大型免許、重機免許など)
そして、お次は、資格を活かした仕事です。
これは、公務員の枠から飛び出して、資格を活かして勝負する世界です。
これはとても幅が広くて、ピンからキリまでありますけど、自分の好きなことだと、とても楽しく仕事ができるはずです。
ちなみに僕は、英語力を活かした仕事に就きましたが、とても充実した日々を送ることが出来ました。そのほか、刑務官を辞める方の再就職先として、大型免許を取られる方が多いかなって印象です。
やはり、学歴はそこまで求められない職種であれば、再就職はしやすいですし、人気があるのもうなづけます。
ただし、難しいのに需要が少ない仕事、例えば、司法試験合格後の弁護士など、世に溢れかえっている資格は避けておきましょう。