こんにちは。
さやだんです。
今日は、刑務官から法務教官への転職方法について、お話しします。
法務教官は、少年相手になるので、憧れている刑務官も多いことでしょう。
実際、少年たちは、非行してしまったとはいえ、子供です。
しっかり向き合って指導すれば、成人以上に人生の軌道修正が可能なので、やりがいという面では、刑務官よりも感じる人も多いと思います。
僕自身、法務教官を3年ほど経験しましたけど、とても楽しくて、正直あと2、3年はやりたかったなって思ってました(笑)
目次
刑務官から法務教官への転職方法はこちら
法務教官への転職は可能です。
僕も何を隠そう、一時的にですが、法務教官を3年間ほど務めさせていただきました。
僕の場合は、外交官時代最後の年の身上調書に、某地元の少年院を希望したら、そこに行かせてくれました。
少年院での勤務は初めてだったので、とても嬉しかったことをよく覚えています。
ちなみに、法務教官への道は年々狭くなりつつあるので、行きたい人は早めに対策を立てて、さっさと行ってしまいましょう!
では、以下、法務教官への転職方法についてお話ししますね。
法務教官採用試験に合格する
そのまんまですが、法務教官採用試験に合格する方法です。
この方法は一番めんどくさいかもしれないけど、自分の努力でどうにでもなるので一番確実です。
要は試験に合格すればいいだけの話です。
ただし、法務教官は、国家公務員二種となるので、刑務官試験よりは試験の難易度は上がります。時間を見つけて効率的に勉強しましょう。
ちなみに、面接まで行けば、そこからは他の受験者よりは有利になるだろうと、甘い期待は抱かない方がいいです。逆に、刑務官ならではの辛さが出る場面があります。
それは面接時の質問。「あなたは一部(刑務官)を裏切ってでも、二部(法務教官)に行きたいということですね??」みたいな質問をされることがあるようです。
僕の知り合いの刑務官が、二次面接の面接官が上司の奥様(当時、某少年院の首席)だったということで喜んでいたけど、結局、不採用。
一気に地獄に叩き落とされたので、絶対に油断なりません。それと、この法務教官採用試験の受験資格(社会人)として、40歳までの年齢制限があるので、応募時の年齢は要確認です。
人事交流として法務教官になる
これは主に若手刑務官が期間限定で近隣の少年院にトレードで移籍する制度です。
僕の後輩も一時期、短期の少年院に期間限定で人事交流での異動となっていました。
これの条件としては、刑務官の中等科研修を終えてなければなりません。まだ、初等科しか出ていなくて、将来的に法務教官を目指している人は、まずは、中等科を卒業しておきましょう。
ただし、あくまで期間限定なので、いつかまた、刑務官の制服に袖を通す覚悟はしておかなくてはなりません。ちなみに、3年コースが一般的のようです。
外務省の出向終わりの年に少年院勤務を希望する
これは、超レアケースですけど、外務省へ出向して、その任期を終える年の身上調書の希望の異動先を書く際に、第一希望に「〇〇少年院」と書くという方法。
そんなルールあるのかどうかわかりませんが、みんな第一希望の施設へ転勤させてもらっていて、僕も某少年院に異動させてもらいました。
でも、超レアな技なので、法務教官採用試験の方が確実性があると思います。ただ、外交官を目指す方法としては、英語を身につけることが一番近道だし、英語も身につくので一石二鳥かもしれませんね。
身上調書に書き続ける
これも確実性はないのですが、ずっと書き続けていて、かつ、勤務成績が優秀で、さらに、上司のコネクションがマッチした際に奇跡が起こる可能性はなきにしもあらずです。
要は、刑務官になりたい法務教官と法務教官になりたい刑務官がマッチすれば、双方に希望が実現可能なわけで、その希望を書き続けたら、十分実現は可能です。
ただ、時期がいつになるのかはわかりません。。。。
法務教官になったとしても刑務官になる可能性はある?
法務教官さんにとって心配なこと、それは刑務官にさせられるんじゃないかってこと。
実際、法務教官が刑務官にさせられることが増えてきています。
皆さんの周りでもいないですか??
刑務所で法務教官出身の幹部さんとか。
今、少年の人数と非行件数が減ってきているので、法務教官の人数はそんなに必要なくなってきているのも事実で、徐々に刑務所に法務教官が配置換えとなっている実情があります。
なので、法務教官になったとしても、ある程度、刑務官に戻る時期があることも覚悟しておいた方がいいかもしれません。
実際、僕の同僚の一人が、刑務官時代に刑務官が嫌になってしまって、法務教官試験に合格して喜んでいたら、数年後に刑務所で刑務官としての勤務を命ぜられていました。
なんとも切ない人事異動ですね〜・・・・。
法務教官が刑務官にさせられる理由
一番大きな理由の一つが、少年の非行件数が著しく減ってきていることです。
僕が某西日本の少年院に在籍していた頃、少年院の収容人数が激減し始めていました。
具体的には、少年院全体での職員数よりも、少年の人数が圧倒的に少なかったという状況です。
想像してみてください。
例えば、近所の小学校で、生徒よりも圧倒的に先生の人数が多かったら、超不自然じゃないですか??(笑)
こんな状況です。
ちなみに、その人数比ですが、少年1人に対して、職員4人というあり得ない比率です(笑)
なので、同じ法務省管轄の刑務官に配置換えを命ぜられるというわけです。
国民目線からすると、そんなに多くの法務教官はいらんから、とにかく税金の無駄遣いはやめてくれって感じですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
「刑務官の仕事は苦手だけど、法務教官の仕事ならやってみたい!」
という方は、検討してみてはいかがでしょうか??
法務教官は、刑務官とは違ったやりがいが持てる仕事です。
ちょっとでも興味があればぜひチャレンジしてみてください!
新しいスキルも身に付きますよ!
・法務教官採用試験に合格する(40歳まで)
・人事交流で少年院に行く
・外務省へ出向後、帰還後の勤務地として少年院を希望する
・身上調書に書き続ける