こんにちは。
さやだんです。
今日は、刑務官になりたいあなたに刑務官になる方法と刑務官になるメリットなどについてお話ししますね。
今のご時世、物価高や老後の生活に不安を感じる方が少なくないようですが、公務員は、仕事こそ大変ではあるものの、身の丈に合った生活を送れば、十分豊かに生きていけます。
本日は最後までお付き合い頂けますと幸いです。
刑務官は日本一安全な公安職
意外と知られていないことかもしれませんが、刑務官は、警察官とは全く違って安全です。
たまに、刑務官は、警察官と一緒に働いていると誤解されることもあるようですけどね^^;
刑務官は、警察や消防、自衛官や海上保安官などと同じ「公安職」なのですが、職務中に命を落とすことはほぼないと言っていいでしょう。
僕が刑務官として勤務していた約20年間で、公務中に受刑者に襲われて命を落としたという話は聞いたことがありませんし、おまけに、公安職とはいえ、現場で怪我をする人も一部の刑事施設では聞きますが、ほとんどそういう話を僕自身聞いたことがありません。
さらに、過労で倒れたという人も聞いたことがないですし、普通の行政職よりも安全かもしれません。
刑務官になるには??
さて、ここからは刑務官になりたいというあなたに是非知っておいてもらいたいことを順にお話ししていきますね。
まず、刑務官になるためには、次の国家試験に合格しなければなりません。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、よく考えてから受験してみましょう。
刑務官になる道は、たくさんあります。
自分に合ったやり方で勝負してみましょう。
刑務官採用試験
刑務官採用試験は、毎年9月に実施され、同じ日に他の公務員試験と被ることが多いので、他職種の公務員試験との併願は難しいです。
各都道府県警の試験も同じ日に実施されるので、その中では、刑務官がおすすめですね。
試験的にも、勤務的にも刑務官はとにかく他の公安職とは違って、肉体的にかなり楽です。
中途採用者採用試験
また、中途採用者試験でも刑務官になることは可能ですが、枠はそんなに多くはありません。
さらに、社会人なので勉強する時間も限られてくると思うので、どうしてもなりたい方は、公務員試験合格講座などを利用するといいでしょう。
ちなみに、年齢制限は、40歳になる年までとなっているので、迷っている人はお早めに決断しましょう。
国家公務員採用試験(1種、2種)
国家公務員2種採用試験でも刑務官になることは可能ですが、やはり2種はハードルが高いので、かなり勉強しなくてはなりません。
ただ、2種試験で刑務官になった場合、採用時の階級が、「看守」ではなく、「看守部長」からスタートすることになるので、上昇志向のある人は、2種試験合格を目指してもいいかもしれません。
ちなみに、国家公務員1種採用試験でも、法務省矯正局に配属後に刑務官になることはできますが、基本的には、キャリア組なので、霞ヶ関での勤務となることでしょう。(試験も勤務もかなりハードです。)
結論ですが、刑務官になりたい方は、やはり、刑務官採用試験で刑務官になることが、一番の近道ですし、負担も少ないと思います。
公安職の中でも刑務官をおすすめする理由
さて、僕は、実際に刑務官として勤務していたので、それを踏まえて刑務官がおすすめだという話をしたいと思います。
刑務官は、国家公務員の中でもかなり特殊な仕事の一つです。
特殊であるが故に、メリットも他の公務員にはないものもあるので、そのあたりもチェックしといてください。
1 給料が高い
刑務官の給料は公務員の中では結構いい方です。
職務内容が単純な割に高い方だと思います。
景気にも左右されませんし、無駄な浪費を避けて、不祥事さえ起こさなければ、老後まで安心して生活できることでしょう。
幹部職員になると、年収1000万円超えは楽勝でしょう。
さらに、60歳を過ぎてからも再任用制度により、65歳まで勤務することができるので、老後の生活も安心できます。
僕の友達は、70歳までローンが組めたそうです(笑)
刑務官の給料は、銀行からの信頼も厚いようですね。
2 かなり安全
刑務官という仕事、武道訓練を除き、怪我をすることもほとんどありません。
ましてや、殉職することなど聞いたことがありません。
間違いなく、警察官や消防官、海上保安官、入国警備官、自衛官より安全な公安職です。
稀に受刑者と揉めてトラブルになるようなこともありますが、組織で適切に対応していれば家族や身内に火の粉が飛ぶこともありません。
そして、ご存知の通り、塀に囲まれているので、外部からの脅威にはとても強いので、そのあたりも安心できます。
3 色んな省庁や職種が経験できる
これは、自信を持っておすすめできます。
僕自身、外交官や法務教官、入国審査官などの仕事を経験してきました。
刑務官から離れていろんな職種に挑戦できたことが今となっては人生の宝となっています。
そして、様々なスキルが身に付けば、さらなるチャンスも見えてきます。
刑務官だけではなく、他の職種にも興味がある方はぜひチャレンジしていただきたいです。
僕の場合、いろいろ経験してきたからこそ、とても有意義な刑務官生活を送ることができたと思いました。ぜひチャレンジしてみてください!
4 官舎がタダ
他の公務員と比較して、刑務官だけは完全にタダです。
僕が東京の刑事施設で勤務していた頃、他の省庁の職員さんとお話しする機会があったので話をしたところ、なんと、その方は、官舎に住んでいたにもかかわらず、家賃が発生していたとのことでした。
某県警にお勤めの警察官の方も官舎住まいとのことでしたが、その方も家賃を払っているとのことで、刑務官はどこの施設でも官舎がタダということがわかりました。
将来のマイホームのための資金を貯めるチャンスですね。
さらに、官舎も老朽化が進んでいるところも少なくないので、建て替えなどもあるほどで、快適な住居となっているところもあります。
5 出世しなければ同じ場所で勤務できる可能性が高い
昇進試験を受けずに、さらに、転勤希望を出さずに、不祥事なしで過ごせば、ほぼ確実に同じ施設で勤務し続けることができると言って過言ではないでしょう。
僕の知っている方でもそういう方は非常に多かったです。
そういう意味では、地方公務員と変わりませんし、給料も行政職以上にいただけるので、故郷を離れたくない人にとってはかなり良いと思います。
ちなみに、他府県の刑事施設に拝命したけど、地元に帰りたい場合、勤務成績が優秀で、かつ、希望を出し続けていれば、転勤を叶えてくれることだってあります。
6 体力的にかなり楽
はっきり言って、肉体的にきついと感じたことは、武道訓練以外ではありません。
僕の経験上、確かに夜勤中に睡魔や寒さによる辛い時はありましたけど、それは仮眠時間や厚着でカバーできたので、問題はありませんでした。
しかも、夜勤は監督者を除き、基本的には若い職員で構成されるので、若さで乗り切れます(笑)
また、民間企業におけるイレギュラーなお客様対応のようなものも、他行外泊届を提出しておけば大丈夫なので、休日中は仕事のことを考えなくていいし、仕事もしなくて良いのでかなり楽です。
ていうか、刑務官は自宅での仕事は厳禁なので、家に帰ったら仕事のことを完全に忘れられます(笑)
7 夫婦で刑務官の場合、同じところで働かせてもらえやすい
ただ、これには条件があって、夫婦揃って昇進試験を受けていなくて、男女共同施設の場合に発生します。
わかりやすい例で言うと、山口県にある日本初のPFI刑事施設である美祢社会復帰促進センターでは、刑務官夫婦が多く勤務しているらしく、どちらかが転勤になるケースはこれまではほぼありません。
ちなみにこの施設は、女性刑務官の離職率を減らす取り組みの一環として、敷地内に保育施設を移転させるなど、女性刑務官に優しい取り組みも実施しています。
もちろん、夫婦を優遇してくれるのは、この刑務所だけではありませんので、期待はできると思います。
あと、これは余談ですが、僕が出向していた外務省では、外交官夫婦は必ずしもそのような配慮は約束できないとのことで、お互いが地球の裏側で勤務していることもあるようです。
刑務官に向いている人はどんな人?
刑務官になろうとしている人、これからなる人、現在刑務官の人で、
「果たして、自分は刑務官に向いているのだろうか。。。」
と疑問を持たれている人も少なくないと思います。
実際、刑務官の仕事内容はかなり特殊で、必ずしも民間企業での経験をお持ちの方が活躍できるとも限りませんし、逆もまた然りです。
よく、「刑務所の常識は社会の非常識、社会の常識は刑務所の非常識」とも言われるほどなので、向いてる人と向いていない人はハッキリ分かれるのではないかと思っています。
そこで、本日は、「刑務官に向いている・向いていない」のチェック表を作成したので、刑務官になろうかどうか迷っている方は、ぜひ、試してみてください。
この中で、いくつ当てはまりますか??
僕も現役時代は毎日のように、「本当に自分は刑務官に向いているのだろうか。。。」と疑問を持っていました(笑)やはり、特殊な仕事だからでしょうね。
1:プライベートと仕事を割り切れる
プライベートまで刑務所の人間関係を引き摺っている人もいますが、知らぬ間にストレスが溜まっていることさえあり得ますし、少しでもストレスを感じているのであれば、できるだけ公私混同は避けたほうが良いでしょう。
特に夜勤をやっていると、夜勤明けに先輩たちから遊びに誘われることもあると思いますけど、決して無理はしないでください。
積み重なってくると、体への負担が大きくなり過ぎてしまうので、休みたい時は休みたいとしっかり意志を伝えましょう。
体が一番大事なので、ちゃんと説明すれば理解してもらえるはずです。
自分の時間、プライベートを守るために割り切れるようにしておいたほうがいいです。
2:現場で感情的にならない自信がある
刑務所の現場は、いろんなことが起こります。
自分とは全く異なるバックグラウンドを持った被収容者ばかりなので当然です。
でも、情に流されすぎたり、喜怒哀楽を表情に出しすぎるのは、刑務官としてはあまりよろしくはありません。
冷静沈着に物事を処理できるようにしないと、足元を掬われることだってあります。
感情に流されることなく、「現場で何をやらなければならないのか、何をやってはならないのか」を意識して行動するようにしましょう。
これは、刑務官として備えておかなければならない資質の一つです。
わかっているようで意外と難しいのがこれです。情に流され過ぎないように被収容者に接することが求められます。冷静沈着に仕事をしましょう。
3:被収容者の前では絶対に隙を見せない
上記と関連のある部分ですが、要は、被収容者との適切な距離感を保って仕事をするということです。
仲良くなりすぎて、職務に支障を来してしまったことや、不祥事に結びつくケースが少なくありません。
これができる人は、刑務官として当たり前のことですが、立派なことだと思います。
ちなみに、距離感がなくなってしまい、職責を問われた刑務官も過去にいたので、気をつけて仕事をしましょう。
4:人の噂を気にしない
刑務官には強靭なメンタルが求められます。
中でも、自分の仕事ぶりに関する噂でメンタルを揺さぶられることだってあります。
そんな時に、動じないメンタルを持って普通に過ごすことができることが大事です。
要するに図太さみたいなところがあれば大丈夫です。
5:細かいところに気が付く
これは刑務官として、絶対に必要な要素となります。
職務として、被収容者の生活指導などを行うにあたり、細かなところに気づかなければ仕事にならないと言っていいでしょう。
例えば、被収容者の手紙の内容から読み取れる微妙な心境の変化や、朝の工場への移動の際の表情から心情を読み取って、保安事故を防ぐことだってできるので、そういう微妙な細かなポイントに気づく能力が求められます。
6:やってしまったことは気にしない
これも図太さの一種にはなります。
刑務官の仕事は、実に多岐に渡っており、集中していかなければ、細かなミスは避けられません。
仕事は、基本的に減点方式なので、ミスが増えれば増えるほど、もちろん評価は下がり、挽回するチャンスなんて基本的にはありません。
あるといえば、ミスをしない日数を積み重ねていくくらいです。
なので、やってしまったミスについては、更なるミスを誘発しないようにしていくほかないので、自分の中で切り替えていきましょう。
7:嘘をつかない
これは、人として当たり前と言いたいところですが、残念ながら、中には平気で嘘をつく人もいます。。。
自分のミスを隠そうとするあまり、上司に虚偽の報告をしてしまうと、組織に迷惑をかける結果になります。
それ以外でも、嘘をつくことに慣れてしまうと、信頼を失い、仕事ができなくなってしまうので、当然なことですが、嘘をつかないようにしましょう。
8:隠そうとしない
何事も包み隠さず、報告できることが求められます。
「これ言ってしまうと、めんどくさいことになるから、僕の胸の中にしまっておこう。。。」
などと考え始めたら、もっとめんどくさいことが待っています。
何か普段と違うことが現場で起こったら、それらを隠さず必ず上司に報告することが重要です。
9:プライドが高くない
プライドが高い人、、、、、意外と多いんです・・・・。
何を守ろうとしているのか分かりませんが、プライドは仕事をする上で、支障になることも多いのです。
自分が刑務官として、国家のために働いているという誇りを持つことは、とても良いことです。
ただ、それが行き過ぎて、ミスを隠そうとしたり、明らかに自分が間違っていても、それが正しいと一歩も譲らない姿勢は良くありません。
周囲との軋轢を生むだけです。
プライドはほどほどに、そして、ミスは認めて謝りましょう。
そっちのほうが周囲は、尊敬するはずなので。
10:被収容者の社会復帰を願えることができる
受刑者の陰で、涙を流している被害者の方がいることを忘れてはならないことは大切です。
そんな被害者を増やさないために、再販防止のために受刑者を更生させて、社会復帰させることが刑務官の仕事です。
そのブレない信念を持ち、受刑者の社会復帰を願えることを持ち続けることができるかどうか、とても重要なことです。
もし、この質問に「Yes」と答えられれば、あなたは、刑務官を続けるべき人材だと言えるでしょう。
逆に、「給料さえもらえれば、そんなの関係ね〜!」と考えているのであれば、なかなか向いているとは言えませんよね。
あなたはいくつ当てはまりましたか??
僕が勝手に作った表ですが、下記をご覧ください。
10~8個→刑務官に向いている!
7~5個→刑務官としてやっていける!
4~2個→将来的に方向転換を考えたほうがいいかも
1個以下→刑務官に向いていないかも。。。
刑務官は特殊な仕事なので、刑務官に向いていなくても、人間としてダメだということにはなりません。
僕は昔、刑務官に向いていないと思いながら仕事をしていましたが、今となっては、刑務官を続けていて良かったと思うこともあります。
刑務官になる前に知っておいてほしいこと
刑務官になる前にこれだけは絶対に知っておいてほしいことを紹介しておきます。
刑務官になってから、
「こんなはずじゃなかった・・・」
「聞いてないよ〜。。。」
ってことがないようにしておきましょう。
1 必ずしも自分の希望の刑事施設で勤務できるとは限らない
これはよくある誤解の一つで、採用時に自分の希望の刑事施設で勤務できる保証はありません。
刑務官採用試験を受験したブロック内のどこかになります。
なので、たとえば、「近畿A」で合格したのに、いきなり、東京拘置所で採用ってことはありません。
近畿地方の刑事施設の中で第3希望まで書いて、合格時の点数が高い人から振り分けられていきます。
しっかり勉強して、本番で高得点を取っておくと良いでしょう。
2 犯罪指標A、犯罪指標Bの区分
この区分はなかなか素人にはわからないと思いますが、このAとBくらいは知っておくと良いかもしれません。
A指標受刑者とは、「犯罪傾向が進んでいない人」
B指標受刑者とは、「犯罪傾向が進んでいる人」
この違いを知っておくと、採用時に刑事施設を希望する際に役立ちます。
ちなみに、A施設は、刑務所に収容されるのが初めての受刑者を主に収容されているので、暴力団関係者や反社会集団の人たちはいません。
逆に、B施設は、刑務所に2回以上収容されたことがある受刑者を収容していて、暴力団関係者や反社会集団の人も収容されています。
どちらにも良い面とそうでない面はあるので、よく考えてから希望を出すといいと思います。
3 お礼参りは聞いたことがない
よく聞く話ですけど、正直、僕はこれまで一度もそういう人を見たことがありませんし、聞いたことがありません。
おそらく時代が移り変わってきているのでしょう。
昔は、そういうことがあったとか、ベテランの職員さんから聞いたことがありましたけど、それもどこまで本当か分かりませんし、真相は不明です。
これだけははっきり言いたいですけど、適切に処遇を行い、必要以上の関係を受刑者と構築しないことを徹底しておけば、そういうトラブルは起こりません。
トラブルに巻き込まれないためには、「チームで仕事をする」という意識が必要ですし、それがあれば心配は要りません。
4 警察学校のような「刑務官学校」ってあるのか??
ありません。
ただ、刑務官の教育のための研修所はあります。
でも、結構ゆるいです(笑)
警察学校は、経験者によると、辛いことしかないとのことですが、刑務官の研修は、楽しいことも多いのも事実です。
僕も経験しているのでこれは間違いありません。
何十キロも走らされることはないですし、夕方5時以降は自由ですし、門限さえ守れば、近くの居酒屋に毎晩のように繰り出すことも自由です。
もちろん給料は発生しますし、週末には、自宅に帰って家族とゆっくり過ごしても大丈夫です。(日曜日の夜10時には戻らないといけませんが)
刑務官研修が心配で刑務官になることをためらっている人がいるとしたら、そんな心配は全く無用なので、ご安心ください。
そして、教官も良い人が多いです。
悩みがあると親身になって答えてくれますし、研修を離れても相談に乗ってくれたりするので、個人的にはとても良かったと思っています。