【刑務官になりたい人は絶対必見】刑務官の転勤ってほぼないって本当?

こんにちは。


さやだんです。


今日は、刑務官の異動・転勤のお話です。



もし、刑務官になりたいという方は、転勤については絶対に確認しておいた方がいいです!



転勤のことを知らずに、漫然と試験を受けまくって、後から後悔している人を何人も見てきたので、これからお話しすることは必ずメモっといてくださいね(笑)


では、早速ですが、通常、刑務官の転勤は、4月1日付けが多いですが、その内内示は、1月の第4週目の月曜日に該当者に告知されます。


まあ、僕も当時は毎年1月下旬になるとソワソワしたものです(笑)


居心地が悪いところだと、「早く転勤したい!」だったけど、逆に、居心地が良いところだと、「(所長室に)呼ばないでくれ〜」と心で念じながら勤務していたのをよく覚えています。


さて、ここからは、僕がこれまでの勤務経験で積み重ねた転勤の知識を共有していきますので、興味がある方はよ〜く見ておいてくださいね。



転勤は国家公務員である刑務官にはつきものですよ〜。
ただ、転勤を最小限に食い止める方法はあります!!


転勤は私も苦労したわよ〜。


刑務官の転勤の頻度は階級や試験区分によって異なるの??


刑務官は階級や合格した試験の区分によって、転勤の頻度が違ってきます。


そして、上に上がれば上がるほど、異動する頻度も高くなりますし、ポジションも厳しくなります。


もちろん、責任も非常に重たくなってきますよ〜。


ちなみに、刑務官の昇進試験の種類はざっくり分けると、2種類。


刑務官の主な試験区分

・中等科試験

・高等科試験


この2種類の試験は、転勤の頻度や異動先が大きく異なるので、無闇に受けるもんじゃないですよ(笑)




はっきり言って、昇進試験は普通に勉強すれば受かります。ただ、合格してからが大変なので、よ〜く考えて受けるべし!!

全国転勤は回数が増えたらちょっとしんどいよね〜。。。。
引っ越し回数が増えたら、引っ越し貧乏になりそう・・・。


もし中等科試験に合格すると・・・


早い人だと、中等科試験に合格して、約3ヶ月の研修後、約5,6年経つころには、主任矯正処遇官、いわゆる係長クラスに昇進します。


そして、係長クラスになると、定期の転勤が発生するようになるのです。


僕の周りにもいたのですが、係長クラスになってからの転勤がイヤだという理由で、敢えて昇進試験を受けたがらない刑務官も結構いました。


僕は正直、高等科試験には合格したくなかったので、ほとんど勉強しませんでした(笑)
でも、落ちたら上司に怒られるので、どっちを取るか(苦笑)


実は、いわゆる「初等科組」と呼ばれる、何の昇進試験も受けない刑務官については、よほどの不祥事や問題行動を起こさない限り、あまり転勤はないのです。


正直、僕も「中等科試験受けるんじゃなかった〜・・・」という時期はありました(笑)


だって、上司から、そして部下から圧力をかけられて、板挟みになることもしばしばあって、本当に辛かったのです。


そんな姿を部下たちは見ていたので、受けたくなくなったんでしょうね(笑)


ちなみに、中等科を卒業した刑務官の転勤範囲については、基本的には、管区内、つまり、関西の刑務官であれば関西地域内、中国地方は中国地方と、僕の知る限り、管区をまたぐ転勤はあまり見たことがありません。

僕も中等科卒業したけど、管区をまたぐような転勤は、特殊ケースだったドイツぐらいですね。


まあ、中等科行かなかったらドイツもきっと行けなかったのよね〜。


もし高等科試験に合格すると・・


高等科研修、ここからは、恐ろしくて、僕は行きませんでした(笑)


高等科試験、僕にはあまり魅力的に見えなかったし、実際、行った人もそんなに楽しそうな人はいませんでした。


高等科に行ってしまうと、やりたくもない分野の勉強がずっと着いて回るから僕はほとんど勉強しませんでした(笑)受けないと怒られるし、受からないと怒られるし、なかなか大変な時期だったな〜(笑)


如何せん、この試験に合格してしまうと、漏れなく転勤ラッシュがついてきます。


平均2年に1回、しかも全国転勤があるのです💦


しかも、どこの刑務所に行くかもわかりませんし、激務のため精神を病んでしまう人も少なくありません。


九州地方からいきなり北海道なんてことだってあるのです(笑)


しかも引っ越し代の支給も上限があるので、足が出た分は自腹ということになります。


これから高等科を目指す人、刑務官になりたい人は、これらを踏まえて受験を考えた方がいいですよ(笑)


ちなみに、僕は、何度も高等科を受験させられましたが、一回も合格したことはありません


なんで合格しなかった、いや、できなかったかはご想像にお任せします(笑)


刑務官の転勤はどんな場合に発生するの??


刑務官の転勤が発生するパターンは大きく分けると、4つに分類されます。


それは、次のパターン。


刑務官の転勤発生パターン4つ

・定期の転勤

・不倫など不祥事等を起こした時の転勤

・家庭事情などの特殊なケースを考慮してくれる転勤

・勤務が優秀な人の希望通りの転勤(帰郷転勤を含む。)

大体こんな感じです。



転勤する人はどれかに該当します。



はっきり言って、不倫で転勤とか、寒すぎます。。。



異動先の人も噂をするので、居心地が悪くなることは間違いありません。


定期の転勤


定期の転勤に関しては、いわゆる初等科組と呼ばれる昇進試験を受けていない刑務官はありません。


なので、刑務所には必ず一人は、その刑務所の主(ぬし)みたいな刑務官がいます(笑)


ちなみに、女子刑務所の場合だと、いわゆる、「お局刑務官」(笑)


傲慢で、かつ、昇進試験を一切受けずに、我が強い刑務官は、主候補、もしくはお局候補として、将来が有望視されます。


そして、影響力を行使し始めても、幹部への愛想を振り撒くことは忘れないので、幹部は可愛がり、ますます居座るという流れです。


僕の知ってる刑務官の方で、定年まで同じ刑務所で務めた刑務官がいましたけど、やっぱりその人も主でした(笑)


話を元に戻しますが、中等科、高等科を卒業した場合、必ず転勤があります。


中等科の場合は、大体5,6年に一回程度、また、高等科の場合は、平均2年での異動となります。


不倫などの不祥事による転勤


これは挙げ出したらキリがありませんが、例えば、飲酒運転で検挙された場合、不倫がバレて異動となる場合などです。


僕の周りでは、不倫がバレて、自分の本意ではない刑務所に異動となる刑務官がたくさんいました(笑)


当時から、「国民の血税で給料もらってる人間が何やってんだ・・・」って思っていました。


ちなみに、不倫の場合だと男女両方とも飛ばされることもあるし、男だけ、辺境の地へと飛ばされることもあります。


飛ばされた刑務官は後悔してもしきれないでしょう。


家族に申し訳ないし、自分だけ単身赴任になり、生活費は2倍になるし、ローンも残っていればさらに生活費は圧迫されるだろうし、自分だけ気持ち良くなって、家族からすればいい迷惑ですよね(笑)


不倫で転勤とか、納税者からするとあり得ません。なんで不倫で転勤する人の引っ越し代を税金から払わなくてはならないのでしょうか??


家庭事情などの特殊なケースを考慮してくれる転勤


転勤時期はまだきていないけど、上司に日頃から直接相談していたら叶うケースがあります。


例えば、単身赴任中だけれども、遠方で暮らす家族に介護が必要となってしまい同居しなくてはならないとか。


勤務成績が優秀で、かつ、タイミングが合えば認められることもあります。


ただ、これが認められるには、急にそういう話を持ち出すのではなく、日頃から上司との面接で伝えておくことが必要です。


ちなみに、僕もこのケースで一度転勤させてもらえたことがあります。


僕は、中等科卒業後、地元から離れた場所に異動となりましたが、親の事情でどうしても地元に戻りたくて、定期の身上調書についての面接時に何度も相談して、それを汲んでもらって、なんとか地元に帰ることができました。


これもある意味、引き寄せの法則ってやつです♪


勤務が優秀な人の希望通りの転勤(帰郷転勤を含む。)


これは、上記の転勤と似てますけど、僕から言わせると、


「上司から好かれて、仕事をちゃんとする人間は希望通りに異動しやすい」


ということです。


ひたむきに努力し、文句も一つ言わずに、黙々と自分に与えられた業務を行い、周囲への気遣いを忘れない職員は、自分の希望通りに行くことがあります。


しかし、逆に、


「こんな優秀な刑務官が自分のそばにいたら楽だな〜」


と、同じ刑務所に在籍する上司が思っていたら、一緒に居させられるかもしれません(笑)


結構、絶妙なところで、頑張らないといけません。


頑張り過ぎに注意です(笑)


全国転勤は高等科だけ!?


全国転勤は、刑務官全員ないとは言えません


転勤があるとすれば、基本的には管内での異動にはなるけど、僕が刑務官の時、定期的に全国転勤があるのは高等科を卒業した人だけでした。


初等科や中等科で全国転勤があるとすれば、本人の希望があった場合や、よほどのことをやらかして飛ばされるパターンかなと考えられます。


なので、刑務官になっても、高等科まで出ない限りは定期的に全国を飛び回るなんてことはありません。


転勤があるとこれがめんどくさい!!


僕も経験ありますけど、転勤が増えると困りごとが異常に増えます。。。


転勤についてくるめんどくさいこと

・家族が振り回される

・光熱費の解約と異動先での契約

・官舎の場合、住んでいたところの掃除(用度課のチェックが厳しい!!)

・引っ越し代がかさむ(エアコンの取り付け、足が必ず出る)

・せっかく慣れた刑務所を離れて、新たな新天地で一からのスタート

・役所関係の手続きがめんどくさい・・・(市役所、免許の書替え)

・引っ越しの荷造りと荷解き

・異動のご挨拶の葉書の準備

・・子供の学校関係の手続きと家族のケア

などなど、こんなにたくさんあるんです・・・。


慣れないうちは特にめんどくさくて、転勤が決まって、異動先での生活に慣れるまでは最低でも3ヶ月はかかると思います。(一月下旬に決まって、四月異動の場合)


なので、これらがめんどくさくて異動したくない人が多いんですよね。



つまり、「転勤があるから昇進試験を受けない」→「幹部になる人が不足する」


こういう事態に陥っていくということです。


実際、女子刑務官の不足が深刻化しているみたいですね。下のURLからもっと役に立つ情報をどうぞ!!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です