【管理人実践】刑務官からの効率的な転職活動と注意点!

刑務官を辞めることを決意して、実際に辞めた後の道を考える際、真っ先に思い浮かぶのが、


「転職活動」


ですね。


この転職活動は、働きながらなので、スケジュールを組んだりするのが、実際は難しいです。


どこで年休を申し出るか、そして、転職活動していることもできればバレたくないとか、いろいろ考えることが多くて、思うように進まないこともあるので、実際は、決まるまでは時間がかかったりします。


今日は、その転職活動について、僕の経験も交えて紹介しますね!


転職活動の進め方は??

転職活動について、


「刑務官を辞めてから動けば良いじゃん」


って考える人もいるかもしれませんが、実際は、リスクがあるので、できればそれは避けたいところです。


年齢と経験、そして、持っている資格にもよりますが、無職になってしまうリスクを避けるのであれば、僕は、在職したまま動き出しておく方をお勧めします。


刑務官の場合、階級によってはなかなか休みがもらいづらいケースもあるかと思いますが、夜勤者の場合、平日休みがあるので、比較的動きやすいかもしれません。


しかし、工場担当さんや主任さんになるとなかなか休みが取りづらかったりするので、常に配置主任との関係を築いておくことが重要です(笑)


ただ、僕の場合はどうだったかと言うと、僕は配置主任と仲が良かったのと、あとは副当直明けを上手に利用して、会社の面接などを受けていました。


あと、これは参考になるかどうかわかりませんが、最近の企業面接はコロナの影響もあり、オンライン面接が多かったのが良かったのかもしれません。


仕事が終わったらすぐに面接ができたりしていたので。


自分の行きたい業種の求人があればとにかく応募


では、実際の転職活動ですが、転職サイトを利用するのが、一番確実で、情報収集もしやすく、効率的です。


ハローワークに赴かずに、オンラインで申請もできちゃうので、それを利用すると良いと思います。


最近は履歴書もフォーマットをダウンロードして、証明写真も自分で携帯で撮って、それを切り抜いて、オンライン履歴書に貼り付けて提出すれば、仕事が終わった後でも何もめんどくさいことはありません。


また、自分にあった求人もサイトに情報を登録しておけば、自動メールで「お勧め求人」も送られてくるので、非常に楽に進められると思います。


転職サイトを上手に利用して、隙間時間を駆使すれば、お気に入りの就職先が見つかる確率が上がるので、ぜひ利用しましょう。


その際、もし、自分の条件に合う求人が複数あれば、それらは応募するようにしましょう。


一つしか応募してはいけない決まりはありませんので。


ここで、一つアドバイスですが、もし、「どうしてもこの会社に入りたい!」という求人を発見したら、履歴書の他に、「手紙」を書いてみるといいと思います。


悲しいかな、民間企業は、中途採用の場合、公務員には残念ながらあまり良い印象を持ってくれません。


即戦力とならないからです。


実際に僕も民間企業の海外営業職につきましたが、はっきり言って、最初は訳のわからない事ばかりで、ついていくだけで必死だったのを覚えています。


でも、自分がやりたかった事なのでなんとか食らい付いていけましたが、業種によっては、公務員は相手にもされません。


下手をすれば、書類を見られた瞬間、不採用通知がくる事だってザラです。


なので、熱意を伝える手紙を書くか、よほど即戦力になれる資格を取っておくかしておかなければ、なかなか厳しいということは理解しておいた方がいいでしょう。


ただ、選ばなければ、それなりにはあると思うので、


「とにかく刑務官だけはすぐに卒業したい!」


という方は、いろんな求人に応募しておきましょう。


転職活動で求められるもの

現役の刑務官の方なら、薄々は感じているかもしれません。


「刑務官の仕事って他の業種でほとんど活かせないんじゃないか」って。


実際に刑務官から民間企業に転職したことのある僕から言わせると、


「半分当たっています。」


もちろん業種にもよりますけど、特に処遇部門の現場勤務しかやったことのない刑務官の人であれば、その現場での経験を民間企業で活かすことは難しいです。


もし、営業職ITスキルを活かしたいのであれば、それこそ、早めに対策を練ってから応募しないといけません。


それは、求められるスキルが高いのと年齢制限があるからです。


僕の場合、一応刑務官として勤務していた頃はそれなりにPCも使いこなし、語学もできたので、かなりの自信を持って某民間企業の営業職に転職したわけですが、見事にその自信は打ち砕かれました。。。


レベルが違いすぎたのでした。。。。。


入社した企業が、売上が右肩上がりの飛ぶ鳥を落とす勢いだったというのもあるのですが、これまでの僕の自信が全て打ち砕かれる感じがして、挫折したのをよく覚えています。


ちなみに、その会社は、ITスキルと語学力をバリバリに駆使する会社で、周りの人は、超優秀な人しかいない会社だったので、これほどまでに自信を失ってしまいましたけど、もし、そこまでのこだわりがないのであれば、基本的なPCスキルとコミュニケーション能力で十分かなとも感じます。


現場で勤務されている方々は、こういったスキルがなかなか身につかないので、民間企業に就職する際に、これまでの自分の経験が全く活かされてないと感じることが多いと思います。


特に、工場担当として、大きな声で号令をかけるとか、行進の号令が迫力があるとか、訓示が上手とか、全く役に立ちません。


民間企業で活かすことができるスキルが圧倒的に不足している理由としては、勤務の中でPCスキルなどを伸ばすための時間が、そういうスキルを使う民間企業と比較して少なすぎるというのが、僕の分析結果です。


なので、刑務官のバリバリの現場の方で、PCなんて無縁の環境の中で10年以上勤務されているような場合であれば、かなり苦労することでしょう。


そこで、どの企業に応募するかにもよりますけど、


①基本的なPCスキル(ワード・エクセル)を身につけていること


②35歳以下であること


③数字に強いこと


これらが備わっていれば、事務系の仕事はあるかもしれません。


しかし、営業やそのほか技術系は苦戦すると思うので、他のスキルを磨くことも検討されておいた方がいいでしょう。


肉体労働系以外の仕事をするのであれば、これらは最低でも求められる条件なので、そういう仕事に就くことを予定しているのであれば、是非とも身につけておきましょう。


特に、年齢の壁はかなり分厚いです。


これらのスキルって、やはり、総務系の部署にいないとなかなか身につけられないので、もし、現場の方で、そういう事務系の仕事に転職を考えておられる方は、こういうスキルをまずは身につけて行かれたらいいかなって思います。


もし、刑務官が嫌でどうしても今すぐ辞めたいというのであれば、少しずつ、民間企業で重宝されそうなスキルを磨いていきましょう。


採用が決まってからの動き

では、実際に採用が決まったら、どういう動きをすればいいか??


新たな職場で実際に働き始められる時期を明確にしておいて、そこから、所属の統括にいつ頃退職するのかをはっきりと伝えましょう。


僕の場合ですが、当時就職が決まった会社に、「入社可能時期」を聞かれて、少し長めの期間を設けて言いました。


当時は、最終面接日から「2ヶ月後」と答えました。


企業によっては、面接時に聞かれる場合がほとんどだと思うので、その時であれば、2ヶ月は余裕を持って答えておくといいと思います。


「早く入社しなければ、新しい会社に迷惑がかかるかも。。。」


みたいな感覚を覚えるのもわかるのですが、うまく退職の手続きが進まず、結局両方に迷惑をかけてしまうことにもなりかねないので、長めに答えておくと良いと思います。


採用してくれる企業の方も、「引き継ぎに時間がかかる」旨を丁寧に説明すれば理解してくれます。


逆に、お世話になったところに迷惑をかけられない責任感のようなものを感じ取ってくださって、好感度は上がると思います。


それから、正式に採用通知をもらったら、所属の統括・首席(もしくは課長)に報告して、実際に庶務課で手続きが始まります。


この時に、いつからその企業へ就職するのかということを明確に伝えて、了承をもらってください。


そのあとは、お世話になる会社への挨拶も忘れないようにしましょう。


そして、あとは人事の担当の職員さんが流れに沿って、手続きをしてくれるようになります。


施設からもらう書類を大事にしておきましょう


実際に手続きが始まると、会計課などからいろいろな書類をいただけることとなりますが、


「源泉徴収票」


を受領することと、必ず紛失しないように保管しておくようにしましょう。


これは、基本的には再発行しないものである上、次の職場に提出しなければならない超重要な書類になるので、忘れないようにしておいてください。


また、官舎に入っている方は、官舎の引き払う時期、引っ越し予定日なども用度課へ伝えておかなくてはならないので、忘れることのないようにしましょう。


刑務官を辞める意志を伝えるタイミング、いつがいい??

民間企業を経験したことがある人ならわかっていると思いますが、普通は、契約書に「30日以上前」に申し出ることが記載されています。(日数は会社によると思いますが)


これは、刑務官の場合でも常識的にもっと早く伝えておかなくてはいけません。


1ヶ月以上は最低でも余裕を持ってお伝えする必要があります。


刑務官の場合、特に処遇部門だと誰かがその現場にいなくてはいけなくて、そして、夜勤でも誰かに迷惑をかけることになるから、早めに配置主任、統括に辞める意志を伝えておきましょう。


また、主任矯正処遇官以上になると、その刑務所や拘置所の所属する矯正管区の長の承認が必要となるので、辞職する時はもっと早めに伝えるようにしましょうね。


ちなみに、施設にできるだけ迷惑をかけたくないという意志がある人は、


「3月末」


での退職がいいかと思います。


ご存知の通り、ポジションによっては、補充がない状態となってしまいます。


いわゆる欠員状態が続くと言うことです。


年度末前までに言っておけば、補充はできるので、可能であれば、年度末まで在職しておいた方がいいかもしれないですね。


退職の意志を伝えるのはいつ?


年度末を考えている人は、可能であれば、12月か、遅くとも1月初旬くらいには言っておいた方がいいです。


周囲へのダメージを最小限に止めることができます。


僕は、それでかなり苦労して、めちゃくちゃ迷惑をかけてしまったので。。。


ちなみに、なんでその時期なのかと言うと、異動の内々示に影響が出てくるからです。


ご存知の通り、毎年、1月の下旬(第4週あたり?)に異動の打診があると思いますが、自分が辞職することによって、本来転勤するはずのなかった人が転勤することとなったりすることもあります。


できれば、この時期がいいのかなって思います。


ちなみに、僕の場合、主任矯正処遇官だったので、辞める際は、管区長の承認が必要だったため、早めに言っておかなくてはならなかったのですが、直前になってしまい、めっちゃ迷惑をかけてしまいました。。。


(当時の上司、関係者の皆様、大変申し訳ございませんでした。。。。)


僕は、直前の3月に次の会社への就職が決まり(某世界的な企業です←ちょっと自慢)、新年度での新たなポジションが決まった矢先に、退職の申し出をしたので、とても混乱させてしまったのでした。


このようにならないためにも、可能な限り、早めに申し出ておいた方がいいですよ。


「辞める」と言った後は冷遇される??


刑務官を辞める意志を上司に伝えてから、実際に退職するまでの日々。。。。


冷遇を受けるんじゃないかと心配される方もいると思います。


これは、一概にはいえないかもしれませんが、一つ確実に言えることは、これまでの自分の勤務態度であったり、他の人とのこれまでのコミュニケーション次第です。


意地悪な人がいるとしたら、最後の最後まで、いろんなことを吹っかけてくるかもしれませんけど。。。


でも、冷遇を受けるのが怖いからと言う理由で、本当は辞めたいのに辞めないという選択肢は取らない方がいと思います。


そんな冷遇があったとしても、それは数十日のことですし、人生全体をみた時にそんな日々は一瞬なので、自分の人生を最優先に考えてください。


刑務官を続けることがきついと感じている人は、せっかくこの世に生を受けたので、もっと人生を謳歌できるように一度自分の人生をじっくり考えたら答えが出るかもしれませんね。


刑務官を続けていると、いろんな不安やストレスに悩まされることがあると思います。


刑務官を辞める前にスキマ時間でスキルアップをしておくと転職が有利になるかも!?


「本当は、刑務官なんてなりたくなかったのに・・・。」



「このまま続けていても面白くないけど、転職なんて無理だろうな・・・。」


「転職したいけど、家族が反対するだろうな・・・。」



上記、僕も持っていました(笑)



そこで、「そんな悩みを持っていた僕だからこそできることがある!」と考えたさやだんは、Kindleを出版しました!



このKindleでは、僕が刑務官時代に身に付けた、スキマ時間を利用して、転職のためにスキルアップする方法を紹介しています。


もし、このまま刑務官を続けることに疑問を持っていたり、刑務官を続けながら次のステージへのステップアップの準備を進めたいと考えている方にとって、この本を読めば、きっと、ヒントが見つかると思います。


この本を読んで得られるメリット

・スキマ時間でスキルアップする方法がわかる

・刑務官のうちに身につけたい2つのポイントがわかる

・新しいことにチャレンジする習慣の身につけ方がわかる

・最短ルートで理想の働き方を手に入れる転職方法がわかる


あなたも刑務官を続けながら、もっと新たな経験を積むための転職準備を進めてみませんか?


「辞めたら家族にどう思われるかな……」


「世間体が……」


「安定しているのが刑務官の良いところなのに、収入がなくなってしまう……」


「民間企業に行っても使えるスキルなんて持っていない……」


こんな悩みをお持ちなら、きっとお役に立てる本です!



今回のKindle本では、以下のとおり、レビューも多数いただいておりますので、一部紹介いたします。



たくさんのレビューをいただきまして、本当に感謝です!
フィードバックの中には、「刑務官でなくても役立ちそう」との感想も寄せられているとおり、お役立ちコンテンツも含まれています!



また、現役刑務官さんからも、次のようなレビューをいただきました。






刑務官の仕事は、ストレスも多く、本当に大変な仕事です。
悩みを抱えている方も少なくありません。
そんな方達の力になれたらと思い、執筆した本なので、僕自身、このレビューは嬉しかったですね!


ちなみに、このKindleでは、僕が刑務官時代に実践、経験してきたことが書かれていますが、中でも、


数々の資格を取得し、自分の希望通りの進路を切り開いていったさやだんの「さやだん流スキマ時間の活用方法」「モチベーション維持方法」については、絶対に知っておいてほしいなと思います。



「今の仕事を継続するか悩んでいる」



「これからのキャリアについてじっくり考えたい」




と考えている人はぜひ読んでみてください!



きっとスキルアップのためのヒントが得られるはずです!


まとめ

いかがでしたでしょうか??


転職活動は、基本的には水面下で進めていくことをお勧めしますが、「もうほぼ決まりかな」って、タイミングで統括には報告しておいても良いかもしれません。


少しでも早く報告しておくことで、退職手続きを行う人事が助かったりすることもあるので、よほどのことがない限り、双方に迷惑をかけないように動いていきましょう。


本日はここまで読んでくださって、ありがとうございました!


刑務官のお仕事は大変ですが、辞めるまでの間は、ぼちぼちいきましょう。


気負いすぎてもダメなので、報告、連絡、相談、いわゆる「ホウレンソウ」をお忘れないように。


ではでは。

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