刑務所の年末年始、お正月はパラダイス?でも、刑務官は・・・

こんにちは。


さやだんです。


新年あけましておめでとうございます。(て、遅いか(笑))


毎年この時期になると、僕は刑務所のことばかり思い出してしまいますけど、あなたは刑務所の正月ってどんなイメージをお持ちでしょうか?


今日は、一般人では知り得ない刑務所の正月についてお話ししますね。


刑務所の年末、お正月はパラダイス!


刑務所のお正月について、僕は現役刑務官だったころ、


「なんて羨ましい生活をしてるんだろう・・・」


って何度も思っていた頃がありました。


それもそのはず。


刑務所のお正月は本当に恵まれています。



まとめると、


刑務所の年末年始

1:お節料理が食べられる

2:朝から正月テレビが見放題

3:お菓子の詰め合わせがもらえる

4:年賀状もちゃんと届く

5:年越しそばが食べられる

6:紅白歌合戦も見られる


どうでしょうか??


かといって、刑務所に入りたいかと言われると、もちろん入りたくないですが、社会生活に近い部分もあるのです。



衝撃的だったのが、年末の紅白歌合戦!!


これが見られるので、ぜひ、社会復帰に向けて頑張って欲しいですね。


また、おやつの詰め合わせも支給されるの、ご存知でしたか??


これは、祝日菜の一環として支給されるのですが、これも子供たちだったら大喜びだろ〜って内容です。


うまい棒や、チョコレート、そのほかスナック菓子などなど、朝から映画を見ながら食べられるので、こういうところで英気を養ってもらって、刑務作業を頑張ってもらいたいですよね。


さらに、元日の朝には、外部交通申告票に登録されている方から年賀状が届くことがあります。


まあ、これは、ご本人がどれだけ社会にいる人たちから応援されているのかにもよりますけど、やっぱりそういう状況に置かれているにもかかわらず、社会にいる方達から年賀状が届くと励みになりますよね。


なので、これはとてもいい制度だと僕は思います。


ちょっと、話は前後しますが、年末には、年越しそばも食べられるのが、驚きでした!!


僕は、生涯一度だけ、大晦日に勤務したことがありますが、その時に、


「なんで俺は年越しそば食べられないのに、被収容者は食べられるんだろう💦」


って、思ってた時期はありました(笑)


刑務官はお正月から大変^^;


一方で刑務官にとっては大変な時期でもあります。


刑務官についてはパラダイスではないかもしれませんが、給料は祝日手当が付くので、給料は爆発します。


刑務所は、祝日に勤務すると、一応、代休か手当かを選ぶことができますが、基本的には手当が付くようになっています。


手当に関しては、その刑務官の一時間あたりの時給を換算し、その日の勤務時間を掛け合わせた金額が手当としてもらえます。


つまり、基本給に加えて、その手当がプラスされるので、もらえる金額が跳ね上がるってわけです。


わかりやすく説明すると、基本給として、一日あたり10,000円もらっている刑務官がいるとします。


一時間あたりの時給が1,250円だとして、その刑務官が祝日に8時間勤務するとした場合、基本給の10,000円に加えて、祝日休の勤務手当として、1,250円×8時間=10,000円もらえることになり、その日にもらえる給料は、基本給と合わせて、20,000円ということになります。


(実際はもっと複雑な計算がありますが、大体こんな感じです。)


ただ、実際、手当としてもらえるお金は1.25倍で計算することになるので、もう少し多くなります。


それが、もし24時間勤務の夜勤の場合、とんでもない金額になることは想像に難くないと思います^^;


なので、あえて正月に勤務したいと希望する刑務官も一定数います。


まあ、休みを取るか、お金を取るかですね。


さて、話は元に戻りますが、巷が8連休だとしても、まともに8連休を取得できる刑務官は少ないと思ってください。


受刑者の入浴は、基本的に中4日以上空けることは法律で禁じられているので、長期の連休の場合、刑務官は入浴立会のために出勤することになるのです。


そして、夜勤班に所属している刑務官は、基本的に盆も正月もありません。


ただただ、4日に1回24時間勤務をこなすだけなので、大晦日に夜勤があったり、元日から夜勤があったりして大変なのです。


でも、日本の公安を守るために頑張ってくれているので、僕は感謝します。


気になるお節料理の内容とは??


刑務所では、正月に「特別菜(とくべつさい)」と呼ばれる特別な食事が提供され、受刑者もおせち料理やお雑煮、年越しそばなど、季節感を楽しむことができるんです!


刑務所のおせち料理は、被収容者が、予算内で季節感を感じられるようにされています。


例えば、伊達巻や数の子、黒豆などの伝統的なおせちの要素が取り入れられています。​


ただし、豪華さや見た目の美しさよりも、受刑者が正月を感じられるような内容が重視されていて、一部の刑務官たちも羨むような内容ですね。


また、正月には白米が提供されることが多く、普段の麦ご飯とは異なる食事が楽しめます。


ちなみに、普段は、麦と米が7:3の割合の主食ですが、正月は100%白米なのです。


今のご時世、米が食べられるだけでもかなりの幸せですよね✨


また、正月にはお雑煮や白玉のぜんざいなど、甘味を含むメニューも登場し、受刑者にとっては特別な楽しみとなっています 。


刑務所ではお年寄りの受刑者も多く、喉を詰まらせたらいけないので、餅ではなく、白玉団子なんです。



実際、刑務所には多数の高齢受刑者がいるので、僕が刑務官に採用された時以上に処遇には気を遣っていると思います。


刑務官に仕事は、とにかく大変なので、僕はそんな刑務官に皆さんをこれからも応援したいと思います。


がんばれ!!刑務官!!


今日もここまで読んでくださってありがとうございました!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です