こんにちは。
さやだんです。
刑務所というと、「毎日お風呂に入れない」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際はどうなんでしょう?
僕が受刑者の入浴回数を聞いた時、絶対に罪を犯さないと改めて心に決めた瞬間でもありました(笑)
目次
実は刑務所の入浴の回数は驚愕の週〇〇回!!
僕が刑務官になりたての頃、受刑者さんの入浴回数を聞いてびっくりしたことがあります。
それは、基本的には週にたったの2回だということです。
世間一般的には、毎日入浴する方がほとんどだと思いますが、やはり、自由刑を受けている方達なので、そのあたりの制約はあるのかなと思いました。
しかも入浴時間はたったの15分。
髭剃りもこのタイミングで済まさなければならないので、とても慌ただしいです。
ちなみに、始まりのタイミングは、受刑者全員が大浴場のそれぞれのカランの前に座り、
「入浴始め〜!!」
という刑務官の号令からスタートします。
まだ準備ができていない状態で始まると不満が出ますからね💦
そして、その限られた15分間の間で洗髪して、髭を剃って、体を洗って、湯船で温まらなければなりません。
ご想像の通り、結構、あっという間です。
しかも、かなりきっちりと時間が管理されているので、受刑者の人も空気を読んでくれてて、大体15分ギリギリまでのんびりとしている人は意外と少ないのです。
入浴開始後14分で、ほぼ全員が脱衣場へ戻っていきます。
そして、もう一つの脱衣場で、次の工場の受刑者が控えています。
入浴は全員一緒に入るの??
入浴は各工場ごとに行われます。
受刑者を工場ごとに分類している理由は、共犯者や反目関係の者、そのほかレアケースだけど、家族とか友人関係の受刑者がいる場合などです。
つまり、接触させないように工場を分類しているので、刑務官も入浴の際も細心の注意が必要なわけです。
特に反目関係にある受刑者同士だと、すぐさま喧嘩になることもあるので、とても注意が必要なのです。
先ほども少し触れましたが、多くの刑務所では脱衣場が二ヶ所あって、それぞれに別の工場の受刑者がそこで脱衣するので、入浴をスムーズ、かつ、安全に行うことができるのです。
刑務所もいろいろと考えてくれているので、そういった面で、治安が保たれているのですね。
単独で入浴する受刑者もいるの??
刑務所にはさまざまな事情があって、他の受刑者と一緒に入浴をさせられないケースもあります。
例えば、規律違反行為を行ってしまって他の受刑者との接触が制限されている人、有名人(いろんな分野を含む)、集団生活を営むことができない人など。
そういった受刑者は、刑務官が一人一人を単独入浴場へ連行して入浴が行われるようになっています。
もちろん特別扱いはなく、入浴時間も集団の場合と同じです。
中には、男性が好きな男性受刑者や、女性の体(元々は男性の体)で、心も女性の受刑者もいるので、いろいろと配慮されています。
夏でも毎日入れないの??
刑務所では、夏場の入浴は一日だけ増えて、週に3回入浴することができるのです。
ただし、湯船にお湯を溜めることなく、15分ではなく、10分間のシャワー浴を実施する刑務所が多いようです。
流石に、夏場で風呂に入れない日が続くと、受刑者もストレスも溜まりますし、矯正処遇の適切な実施に支障をきたす可能性も出てきますからね。
でも、入浴も晩ご飯前に実施されるので、そこから寝るまでに汗をいっぱいかきそうですよね💦
あの工場だけは毎日お風呂に入れるって本当??
刑務所の中でも、ある工場だけは、毎日お風呂に入れるの、ご存知ですか?
「そんな工場があるのか!?」
と思われているそこのあなた!!
実はあるんです!!
それは、炊場という、受刑者の食事を作っている工場です。
そこで刑務作業を行なっている受刑者は毎日お風呂に入ることができるのです。
まあ、当然と言えば当然かもしれませんね。
清潔を保てていないと食中毒だって起こりうるので、僕も納得です。
ただし、炊場は常に蒸気を使うのでかなり暑いです💦
炊場担当の刑務官も相当きついと思います。