刑務官として外国語を活かせる仕事はたくさんあるって本当??

こんにちは。


さやだんです。


刑務官というと、塀の中で被収容者の処遇ばかりで、全く外国語を使用するチャンスがないという誤解を持っている人もいると思うので、それについて詳しくお話しします。


もしかしたら、


「本当は外国語が得意なんだけど、全く活かせないから不満。。。」


「これから外国語を勉強したいんだけど、刑務官として活かせるのだろうか。。。」


「転職も見据えて外国語を勉強したいんだけど、刑務官としても活かせたらいいな〜」


なんて、考えてる人も少なくないかもしれませんね。


今日は、そんなあなたに外国語を活かせる仕事と外国語学習を継続させるコツと習慣について詳しくお話ししますね。


外国語学習の一番重要な部分はモチベーション。
これを維持するコツも合わせて紹介しますね!


刑務官として外国語を使えるチャンスはこんなにある!!



刑務官になると、外国語を使うチャンスなんて皆無ではないかと考えている人もいるかもしれませんが、意外とあったりするんです。


僕は、某大学の外国語学部出身でドイツ語を専攻していたので、刑務官になりたての頃は絶望していましたが、初等科の教官からそのチャンスの多さを聞き、ビックリしたのをよく覚えています。


今、すでに外国語力に自信のある方、まだまだだけど、これから頑張っていきたい方、続けていればチャンスはあると思うので、明確なビジョンを持って頑張ってくださいね!


以下、紹介します!


大規模な拘置所勤務


拘置所にもよると思いますけど、ご存知の通り、拘置所にはいろんな被収容者がいます。


過去に刑務所への入所歴のある人・ない人、女性の被告人、外国籍の被告人などなど、実にさまざまです。


そんな中、日本語を話せない外国籍の被告人の現場対応、面会、信書の発受の際、その人の話せる外国語スキルが求められたりします。


もちろん、施設側が通訳さんを採用している場合もありますが、常にすぐに対応できるとも限らないので、刑務官でそういうスキルを持った人がいると、施設としては大変ありがたいものです。


もし、あなたが語学力に自信があって、TOEICや英検、各種言語の資格をお持ちであれば、積極的にアピールしていきましょう。


チャンスがあれば、異動できるかもしれませんね。


拘置所勤務は外国語だけではないのでなかなか大変ですが、両方こなすことができれば一流の証!


国際対策室のある施設


代表的なところでいうと、府中刑務所、大阪刑務所、横浜刑務所、栃木刑務所(女子刑務所)があります。


他にも増えているかもしれませんが、上記が大規模な国際対策室のある施設です。


この国際対策室が設けられている刑事施設には、多くの外国人受刑者が収容されているので、語学力のある刑務官はかなり重宝します。


ちなみに、通訳専門の職員の方はおられますがその方達は刑務官ではないので、直接受刑者を指導することはありません。


なので、現場に駆けつけることができて、その場でその外国人受刑者とすぐに話ができるような刑務官はとても貴重なのです。


もしかしたら、あなたが台頭してくるのを矯正局は待っているかもしれません。


もし、異動に関してご家族の理解が得られるようであれば、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか?


国際対策室、肩書きだけでもかっこいいなって思います!!
武道、通常業務、それに加えて語学力、まさに無双状態ですね!


アジア極東矯正研修所(アジ研)の訪問アテンド


アジア極東矯正研修所、通称、アジ研の研修生たちのアテンド業務です。


滅多にないかもしれませんが、地方の刑務所にアジ研が訪問する機会がありますが、その時に英語で自分の施設を案内する業務です。


実を言うと、僕は一度だけこの業務に就いたことがあります。
20人程度の団体を英語で案内する業務はなかなかいい経験になりました。


具体的には、アジ研の方々を所長と一緒に自分の施設内を案内し、案内終了後の質疑応答まで担当することになります。


場合によっては、所長の通訳という形で案内するかもしれませんが、案内中に細かい質問があれば答えてあげると喜ばれます。


基本的には英語だけで大丈夫ですが、日頃から自分の英語力を幹部にアピールしておくことが大事ですね。


英語にかなりの自信がある方で、将来的には外国語で仕事がしたいと考えているのであれば、絶対にやっておいた方がいいでしょう。


人前で堂々と英語で話し、お客様の顔を見ながら笑顔で対応できるようになると、いろんな業種にも挑戦できるようになるでしょう。


研修生の方達はとても気さくな方が多い中、幹部職員は難しい顔をしていたのをよく覚えています。でも、アテンド職員に選ばれるというのは、一人勝ち状態!
自分を見る目が一気に変わりますよ!チャンスをつかんで、一気にのし上がっていきましょう!

アジア・太平洋矯正局長会議


この会議は、約17年に一回、日本で開催されることになる会議です。


アジア太平洋諸国の矯正局長級の代表者が集まり、約一週間、各国の矯正の現状をシェアし合うという会議であり、その代表者とお付きの方々をアテンドする業務が発生します。


いわゆる、「リエゾン・オフィサー」というやつです。


僕もこのメンバーに選ばれ、マレーシアの代表団の方々と一週間英語漬けの日々を過ごしたことをよく覚えています。


基本的な業務は、自分の担当する国の代表団を迎え入れ、矯正局から渡されるスケジュールを説明して、時間通りに会議に出席できるように時間管理を行いつつ、空いた時間で東京を案内したりするものです。


会議場は一流ホテルの会議室を借りて、食事は各国代表団と自由に摂る形で、とても充実した時間を過ごすことができます。


もちろん英語が話せないと全く仕事にならないけど、終わった後の充実感は格別で、英語力に関してかなりの自信がつきます。


これも日頃の英語力のアピールが必須ですが、英語を使う仕事に興味があって、現在、英語学習中である方も積極的にアピールしていきましょう。


こういう積み重ねが将来自分の希望の道を開くのですから。


生まれて初めて外国人のアテンドをしたのがこのリエゾンオフィサーになります。
口から心臓が飛び出るほど緊張したのですが、今となってはこの経験があったからこそ今の自分があると思っています。今2024年ですが、そろそろ日本で開催されると思います。
アンテナ張って、情報収集しておきましょう!


法務省矯正局国際受刑者移送係


ここは、高等科研修を修了した方が就くことができるポジションになります。


代表的な仕事の一つが、現在、日本で収容されている外国人受刑者が、自分の国の刑務所で刑を全うしたい旨を申し出た際に、その手続きを進めたりします。


正直、僕はこのポジションに就いたことがないので、あくまで僕が携わった範囲での紹介になりますが、国際対策室と国際受刑者移送係との間で収容中の受刑者の移送が決定されます。


このポジションに就けるチャンスがあるとすれば、在外公館での勤務経験があれば、希望が通りやすくなることでしょう。


とても狭き門になるとは思いますが、一つ一つ、外国語を使う仕事を丁寧にこなしていけば、いつかここのポジションに辿り着ける日がくるかもしれませんね。


僕は、家族との時間も大切にしたかったので、ここまでは挑戦しようとは思いませんでしたが、ご家族の理解があって、絶対に挑戦したいという方がおられれば、ぜひ、頑張ってもらいたいと思います!


刑務官という仕事は外国語を学習するのに適している!

girl in red crew neck shirt and black jacket


刑務官になってからでも外国語学習を始めるのに遅すぎることはありません。


強い意志と目標さえあれば、きっと上達することでしょう。


それに、刑務官という仕事は、外国語を勉強するのに適していると言えます。


僕も刑務官になってからかなり外国語力が伸びたので、やはり、勤務環境が良かったのだと思っています。


そこで、刑務官が外国語学習の環境として適している3つの理由を以下に紹介します。


1:ライバルが少ない


刑務官採用試験の時に感じた人もいると思いますが、刑務官試験には英語の問題が一問も出ませんよね。


しかも、周りを見渡しても英語が得意だという職員さんは、他の業種と比較して明らかに少ないのです。


つまり、外国語を特技にしていけば、望む結果が出やすいのです。


また、ライバルが少ないので、モチベーションが下がらず、継続できるというメリットもあります。


実際、僕も英語力が中級程度の時にさえ、周囲に英語が得意だという方を見たことがありませんでした。


なので、いろんな英語でのお仕事の際、全部、自分のところに回ってきてアピールができたのです。


このようにライバルがそんなに多くない分野なので、あなたがこの先英語力に磨きをかけて上達すれば、もっと大きな舞台で仕事ができるかもしれませんね。


さらに自信につながると思いますよ。


ライバルが少ないのは、どの分野でもチャンスなんです!
語学なんて一朝一夕でできるものではないので、コツコツやっていきましょう!


2:学習時間を確保しやすい


刑務官は市の職員、県の職員、キャリア組の公務員と比較して残業はかなり少なめです。


おまけに、家に持ち帰って仕事などできないので、帰宅してからの時間を比較的多めに自己投資に割くことができます。


この時間を有効利用しない手はありません。


もし、少しでも語学学習に興味がおありであれば、こういう時間を利用してみてはいかがでしょうか?


ちりも積もれば山となります。


これは他の職種にはないメリットだと言えるでしょう。


夜勤をしている方であれば、非番と休みを有効利用することで、学習時間は十分確保できるはずですし、日勤者の方でも、月曜日から金曜日びアフター5を利用すれば、社会人として学習に充てられる時間が十分と言えるのではないでしょうか。


無理のない範囲で初めてみてはいかがでしょう。


趣味に費やすのもいいですが、自分のスキルを磨けるのは若いうちだけです。
趣味はいつでもできるんです。時間の使い方を少し工夫するだけで、本当に楽しい未来が待っています!


3:給料が良いので語学学習に投資しやすい


刑務官の給料、決して安いとは言えません。


いや、かなり良い方だと思います。


一般のサラリーマンの方と比較して、遜色のない金額をいただけて安定しているので、食べていくには十分な職業です。


しかも、家賃のかからない官舎に住むことができるので、出費の面で他職種より恵まれているといえます。


そんな感じで恵まれているので、娯楽や趣味だけにお金を使うのではなく、自己研鑽のためのお金の投資を考えてみてはいかがでしょうか?


スキルアップ・キャリアアップはしても損することは絶対にありません。


例えば、オンライン英会話教室。


僕がやっていたのは、月額7,000円程度で、好きな時に好きなだけ英会話を学ぶことができました。


時間もお金も恵まれているからこそ、上達に時間がかかる外国語学習もできてしまうわけです。


実際、僕も刑務官時代にかなり外国語力が伸びたので、少しでもやる気が出てきた方は、ぜひチャレンジしてみてください!


僕はそういう刑務官の方を応援したいので、もし何かあれば、お問い合わせフォームからメッセージをいただけたら必ず返信します。


あなたにお役に立てるアドバイスがきっとできると思うので、ご遠慮なくメッセージしてくださいね!


自己研鑽にお金と時間を投資する人、僕は本当に大好きです。
もし、キャリアのことでご相談があればぜひメッセージくださいね!
個人情報は必ず厳守します。


語学力アピールのためにTOEIC、英検は積極的に受験しましょう


語学力のアピールのためには、やはり誰が見てもわかるように資格を取っておくことが必要です。


わかりやすいところでいうと、TOEICや英検です。


これらは取得したら毎年身上調書にも記載でいるので、絶対に取っておいた方がいい資格です。


ちなみに、将来、外務省への出向を狙っていきたい人は、最低でも、TOEICは700点以上英検は準一級以上は取っておきたいところです。


これらの取得を目指すことは絶対に無駄にはならないし、民間企業への就職を考え始めた時にでも必ず役に立つので、取っておくことをお勧めします。


しかも、受験歴や取得歴に関して、その姿勢を幹部は評価してくれるはずです。


特に取得歴が新しければ新しいほど、評価は高くなるように思えます。


取っておいた方がいい外国語の資格まとめ

英検準1級以上

TOEIC700点以上

国連英検B級以上(できれば)

他言語(本当に余裕があれば)


さやだん流外国語学習を継続させるコツ



ここまで刑務官として外国語を活かせる道についてお話ししてきましたが、最後に外国語学習を継続させるコツをシェアしておきたいと思います。



学生と違って、刑務官は社会人なので、学生のように自由に時間を費やすことはできないと思いますので、効率的に行ってくださいね!


継続は簡単そうに見えて、意外と難しいですよね。
僕の実践してきた方法をぜひ参考にしてみてください。



1:自分の成長を楽しむ


外国語学習はとても成長速度は遅いです。



例えていうと、下りのエスカレーターに歩いて上って行っていることをイメージしたらわかりやすいと思います。



当然、立ち止まった瞬間、どんどん下がっていきますけど、頑張って歩いて上がってもそんなに上には上がれません。


外国語学習していても1日やそこらじゃ大して外国語力なんてアップしないので、


「昨日より言えるフレーズが一つ増えた!」


という程度でいいので、自分の一歩一歩の成長を楽しむようにしてください。


他人と比べたり、「自分は頑張ったからかなり賢くなったぞ」と思い込んだりすると、一気にモチベーションが下がっていきます。


毎日の成長を楽しんで、焦らずコツコツとやりましょう。


2:一気にやろうとしなくていい

boy in blue denim vest and helmet riding red bicycle


一気にやろうとすると、その日の学習がとても疲れてしまいます。


そうなると、次の日も休みたくなるので、絶対にペースを乱さずにマイペースで無理のない範囲で続けていきましょう。



語学に関しては、一気にやっても一気に成長することはありません。

コツコツやれば、少しずつですが成長します。


しかもコツコツで積み上げたものは、簡単には失うことはありません。


僕がコツコツ方式で10年以上かけて培った外国語力は、少々ブランクがあってもすぐに取り戻すことができるくらいに出来上がっています。


それはおそらくコツコツ方式だからだと思っています。


なので、焦らなくていいので、短時間でもコツコツと時間を決めて継続させるようにしましょう。


本当の語学力が身に付きますよ。


語学は焦れば焦るほど、身につかなくなるように感じました。
年単位で見ていくといいでしょう。



3:決まった時間に取り組む


これは習慣化の話です。


毎日、決まった時間に取り組むようにすると、習慣化してきます。


習慣化すると、その時間に取り組んでいなかった場合に、何か違和感を覚えるようになってくるのです。



4:自分が外国語を自在に操っている姿をイメージする


このイメージをしっかり持って、学習するようにしてください。


僕も実は毎日のようにこういうことを考えていたのです。



これによって、毎日の学習がさらに継続しやすくなりました。



「外国語を自在に操ることができるようになったらかっこいいだろうな〜」



「女子人気も上がるだろうな〜💕」


とか、正直、こんなことばかり考えていたのです(笑)


でも、これでいいんです。


継続させることが一番大事なのですから。


以上のことをまずは騙されたと思ってやってみてください。



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