こんにちは。
さやだんです。
今日は、女子刑務官の元同僚に話を聞いて、女子刑務所の実情が垣間見えたので、それについて、少しお話しますね。
やっぱり、予想通り、刑務官って、女子職員の離職率が高いようですね。。。
僕が聞いた話では、最近は女子刑務所でも、女子職員がいないからって理由で男性の刑務官が勤務しているようですね。
あまり詳しく話し過ぎるとよくないかもしれないので、ここはさらっと行きますね(笑)
僕が話を聞いた元女子刑務官の話を聞くと、離職率は高いことには納得しました。。。
やはり、職業的にしょうがない部分もあるのかもしれないけど、精神的に追い詰められるような場面に遭遇することが多いようですね。。。
目次
女子刑務官の離職率が高い理由とは??
法務省が女性刑務官の拡充に力を入れている。女性受刑者の割合は増加傾向にあるものの、対応する女性刑務官は不足気味だ。約4割が採用3年未満で辞める離職率の高さも問題になっている。離職を防ぎつつ、若い人の採用をどう進めるか。知恵を絞る。(引用元:日本経済新聞)
この記事の通り、女子刑務官の人数が年々減るペースが加速してきていると感じます。
僕は、実は女子刑務所での勤務経験がありますけど、
やはり、女子施設ならではの独特な雰囲気はあるなって、
と感じていました。
幹部職員さんがもっと現場の職員さんのことを見てあげることで、
「業務の効率化」と「より良い治安の実現」
この二つが実現できるので、ぜひぜひ取り組んでいただきたいですね。
ちなみに、男からは見えない部分が女子刑務所にはあって、それが女子刑務官にとっては耐えられなくて、辞職していくように見えます。
僕も新拝命の頃によく経験したことですが、刑務官の世界でのパワハラは、とにかくきついです。
今も刑務官は離職率が高く、その原因の一つがパワハラの場合もあります。
そもそものパワハラの定義について、以下、引用してきました。
(https://jobcatalog.yahoo.co.jp/contents/lawguide/topic/パワハラ・セクハラ.html?utm_source=yahoosearch&utm_medium=shortcut&utm_campaign=lawquery)
パワハラとは、パワーハラスメントの略語で、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または、職場環境を悪化させる行為をいいます。
皆さんも最近よく聞く言葉だと思いますが、刑務官の間でも最近よく聞く言葉になってきています。
僕が若い頃は、「指導」と称して、よく怒鳴られたり、長い時間説教を受けたものでしたけど、中には今でも続いているものもあります。
中には、刑務官を辞めることも継続することも難しくて、精神を病んでしまう方もいるほどです。
なので、もっと、こういうことをオープンにして、一生懸命頑張っておられる刑務官の方のお力になれればと思います。
これらが改善できれば、もしかしたら、深刻な女子刑務官不足も解決できるのかもしれませんね。
そして、その女子刑務官の方達の辞めていかれる理由は、以下のようにまとめられます。
ほとんどの理由が、「職員の人間関係」に起因するので、
少しでも良くなっていくといいですね。
転入者・新拝命に冷たい
女子刑務所にもよると思いますが、僕の知り合いのいる某女子刑務所では、「転入者」や「新拝命(1年目の職員)」に対して、職人さんがとても冷たいらしいです。。
平等な立場から見て、「冷たい」の感じ方は人それぞれだと思いますが、でも、それを感じる人が多数いるとしたら、それは、元々いる方々が改善すべきところかもしれませんね。
ちなみに、僕は、僕自身が転勤の経験がそこそこあって、転勤者ならではの不安はわかっていたので、転入者や新拝命の方達など、何もわからない職員さんには、いつも丁寧に教えることを心がけていました。
仕事を教えてくれない
これも「冷たい」に入るかもしれないけど、信じられないことにこういう人が本当にいるようです。
つまり、先輩職員は、新しく入ってきた人に教えてしまったら、自分の仕事が奪われてしまったり、優越感を感じられなくなってしまうことを恐れているため、こういう風潮があるようです。
もちろん、刑務官全員がそうではありませんが。
僕に言わせたら、さっさと教えてあげて、戦力になる人を増やして、国民に安心感を届けられるような体制を築いていって欲しいと思います。
そもそもなりたい仕事じゃない
刑務官になりたくてなった職員さんってなかなかいないモノです。
僕が現役の頃にも、昔から刑務官に憧れて刑務官になったという人は残念ながらいませんでした。
公務員になりたかったけど、刑務官にしか合格できなかったからという理由で続けてらっしゃる方が多いかなって印象です。
なので、ちょっと自分とは合わないって感じた方は、すぐに辞める傾向があります。
刑務官になるまでの道筋で、相当な努力を積まれてきた方とは違い、そこまでのこだわりがなければ、辞めて当然だと思います。
僕の知り合いでは、別の公務員試験を受け直して、違う道に進んだ方もいます。
そもそも仕事が合わない
これを言ったらおしまいかもしれないけど、僕も常にこれは感じていました。
世の中に必要な仕事であることは間違いありませんが、やりがいが見出せなくて、面白さを感じることができなくて辞めていく人も僕の周囲では少なくありませんでした。
ちなみに僕は、仕事が単調だし、その施設内で起こる問題は解決するように努力は続けるものの、果たして、これが国民のためにどのように役立っているのか、そして、それを国民が望んでいるのかなどなど、疑問を感じることが少なくなく、それ以上の成長は見込めないと感じたため、辞職を決めました。
「楽をしたい」ではなく、「向上心はあるけど、ここでの成長は望んでない」という方で辞めていく人も結構います。
ちなみに、刑務官の仕事は、確かにストレスが溜まりやすいかもしれないけど、僕に言わせたら、人の心理を読み解きながら行動さえすれば、何も難しいことはありません。
同じように、顧客の困りごとを正しく把握して、年計表を用いて、トレンド商品、競合他社の売上も分析しながら、次なる策を講じていくことの方がよっぽど難しく、そして、人からも常に感謝してもらえるし、楽しいし、成長ができます。
向上心があって、別に公務員という枠にこだわりがなければ、辞めていきますよね。
結婚などによる寿退職
これは女子刑務官の退職理由としては、上記4つよりはポジティブになりますけど、女子刑務官の離職率を上げているといえば上げています。
ただ、これはどの職場にもある話なので、女子刑務官特有とはいえませんよね。
でも、意外と、産休と育休をとって、職場復帰する女子刑務官も多いですけどね。
刑務官は、あまり出会いがない職業とも言われており、刑務官同士の結婚の場合、辞められるパターンは少ないかもしれませんね。
ご結婚された方々、おめでとうございます!!
武道訓練
武道訓練は、剣道か柔道のどちらかを選ぶことになると思いますが、あなたはどっちでしたか??
まあ、どっちにしても、どっちもやったことのない人の多くが若い頃にやりたくもないものをやらなければならないのですが、「やりたくなければいいんじゃないの??」って思います。
制圧には、矯正護身術があるわけだし、剣道なんて、刑務所の現場に使えないものなので、やらなければならない理由にはならないですよね。
まだ、やらされるだけならまだしも、夏場のかなり暑い時期にも、熱中症になるまでやらされたり、武道訓練が終わったら飲み会に付き合わされたりと、本当に業務の範囲を明らかに超えているかもしれませんね。
行きたくもない飲み会
これは僕が若い頃に経験したことです。
いわゆる飲めないお酒を先輩や上司から勧められて、断れなくて泥酔してしまうというものです。
特に、飲めない人やすぐにお酒に酔ってしまう方には苦痛かもしれませんね。
最近はだいぶマシにはなってきているように感じますが、やはり武道(剣道・柔道)の人間関係での飲み会はなかなか大変なようですね。
僕もよく参加させられていましたけど、こういう飲み会には必ず幹部職員が参加するという風にするだけで違ってくるんじゃないかと思います。
まあ、どこの業界にもありそうな光景ではありますけど、僕が転職した会社にはそんなものはなく、とてもいい社風だったなって思います。
飲み過ぎて、警備が不安定にならないようにお願いしますね(笑)
自分を割り切ることに耐えられない
現場の女子刑務官が仕事を続ける上で、一番大きな原因は、やはり、
「自分を割り切ることに耐えられなくなっていること」
かなと思います。
特に刑務官の場合、受刑者を目の前にして、冷静、かつ、毅然とした態度で、接さなくてはなりません。
そして、何よりも受刑者に甘く見られたら、収拾がつかなくなり、現場がめちゃくちゃになる恐れがあるので、職員さんの前でも、常に堂々と、そして、安心感を与えなくてはならないのです。
でも、そんなのが備わっている女性ってなかなかいませんよね。
だから、そういう人間を演じなくてはならないけど、「本当の自分」と「演じている自分」とのギャップに耐えられなくなるのだと思います。
実際、僕と一緒に働いていたメンタル強そうな女子刑務官の方でも、何がきっかけかはわかりませんが、ある日突然来なくなったことがあり、そのまま、精神疾患で病休となり、退職してしまいました。
その時、「やっぱり無理してたんだな」ってその時に感じました。
本当の自分とのギャップは、家に帰ってから襲いかかってきて、自己嫌悪に陥ると聞きます。
あと、これは余談ですが、現場の刑務官ではなく、事務の仕事を専属で行う女子刑務官は、なかなか辞めません。
演じる必要がないからだと分析します。
女子刑務官の離職を防ぐ対策は?
僕が考える、女子刑務官の離職を防ぐ方法ですが、僕は、次の2つの対策が有効だと思うので、法務省矯正局さんにぜひ検討いただけたらなって思います。
夜勤を3交代にする
はっきり言って刑務所の夜勤ほど苦痛なものはありません。
眠たいし、寒かったり暑かったり、そして、嫌な先輩、上司とも四六時中一緒じゃないといけません。
しかし、刑務所の夜勤は基本24時間営業なので、ズーーーーっと一緒ってわけです。
日中のミスを夜勤中に必要以上にダメ出しされるし、非番で無理矢理付き合わされるし、はっきり言って、なんの得にもならないって考えているかも知れません。
こんな勤務、若い女子職員が続けるわけありません。
なので、せめて、3交代制にして、体だけでも負担を軽減させてあげれば、変わってくると思います。
例えば、8時から16時、16時から24時、24時から翌6時という風に、3交代で体もケアしてあげれば良いのにって思います。
24時間勤務は国民も望んでいないと思います。。。
女子刑務所を無くす
正直、「なんだこの話は!?」って思われるかも知れないですけど、はっきり言って、女子刑務所の収容人数って、現在(2023年5月時点)において、全国的にガラガラです。
ほとんどいません。
しかも、女子刑務官が不足している理由で、女子刑務所で男性職員がウェアラブルカメラを装備して巡回しているほどです。
つまり、男子刑務官が女子刑務所で働いているということです。
つまり、女子刑務官は男子刑務官でも代用できるということは、女子刑務所を潰して、全国の男性刑務所の一角に女子棟を設けて、男子刑務官がその処遇を実施することである程度は解決すると思われます。
辞めたいけど、家族から反対されて辞められない人はこちら
もし、どうしても刑務官を続けるのが嫌なのに、家族や友人などから、
「公務員だし、もったいないからもうちょっと頑張ろうよ!!」
なんて言葉をかけられて、板挟みになっているのなら、
もうそんな言葉を聞かずに、辞めてしまった方がいいでしょう。
本当に人生なんとかなります。
生きてさえいれば。
なぜ、僕がこんなことを言うかというと、
僕の元同僚が完全にメンタルを病んで、追い詰められてしまって、一番最悪のケースになってしまったのです。。。
おそらく誰にも相談できなかったか、相談しても今の状況を改善できる見込みが全くなかったと判断した結果だと思います。
でも、僕は、ただ、「辞めたらいいじゃん」って、あまり無責任なことは言いません。
辞めた後の生活にも不安があるから、彼女は辞められなかったのだと思うので。
なので、僕的には、まずは、刑務所から他省庁への出向も一つの選択肢としてはあるのではないかと考えています。。
実際、他省庁へ出向すると、新たな環境に変わるので人間関係もリセットされますし、気分転換にもなります。
さらに、出向先での経験により、スキルだって身につけられるかもしれません。
辛い時は本当に辛いと思いますが、まずは、刑務官を辞める前に、刑務官を続けながら新しい環境に身を置くことも考えられてもいいと思います。
以下、まとめていますので、気になる方はぜひご覧くださいね。
出向に関するヒントが得られるはずです。
あなたの成功をお祈りしています!